2012.05.13

男子フィギュア色々・・・その2

世界選手権以来、この拙ブログさえも、やや来訪者が増加、そのほとんどがキーワード ”羽生結弦” な件w
興奮が冷めれば減るかなーと思っていましたが、なかなか、みなさん、高熱続きのようです。
なので私ももう少し、男子フィギュアの話を。

****ちょっと余談
”シーザー気質”で検索してくる方がちらほらあるので。
シーザーとは、「動物のお医者さん」というマンガに出てくる、ハスキー犬(オス)です。たくましく、リーダシップも取れ、スピードもあるので、犬ぞりチームのリーダとして活躍しています。が、シーザーには、重大な欠点が。それは、「俺はやるぜ、俺はやるぜ」と常にテンション超たけぇ!おかげで、会場入りすると、スタート時刻にはそれまではしゃぎすぎてバテている有様。ただし、そんな状態でもしっかりリーダーの役割を果たす、たいした奴でもあります。羽生くんは、演技に臨む際などに気負いが強すぎるふしがあって、それがシーザー気質と言われていますが、本人は「これがむしろ良い」そうなのです。
****余談おわり

昨年末の記事にて、日本男子では小塚くんが一番好き、と書いていますが、今も、それは変わりません。ただ、小塚くんは何も言い訳せず、無理にフリー4回転2回とかの挑戦もせず、美しく滑らかなスケーティングとスピンをしっかり取り戻してほしいです。小塚くんファンになったのは、バンクーバーオリンピックのときでした。あの大舞台で、初めて公式戦で決めた4回転。精神力あるな、すごいタフな奴だな、と期待がむーんと膨れました。なのでもちろん4回転に挑戦はしてほしいけど、SP1回、FS2回、結果、ほかのジャンプまで崩れるんじゃあ・・・。応援しています。
ここ数年はフィギュアを全然見れてなくて、ジュニアの頃の羽生くんを知ったのは、2008年、全日本ジュニア優勝の頃でした。ちょうどフィギュアから離れていた期間なので、掲示板や動画で追いかける程度のファンでした。ジュニアを2年、シニアを2年、見てきたことになりますが、いやもう、想像のずっと上を行く成長っぷりです。環境がガラリと変わる今季、もしかすると不調の波に呑まれることもあるかもしれませんし、これまた、想像のずっと上を行く成長で嬉しい驚きをもたらしてくれるかもしれません。どちらにしろ、カナダ行きはいい経験だと思う。
今発売中のスポーツ雑誌「Number」に羽生くんの特集があり、世界選手権ではSP前にすでに捻挫していたこと、クリケットクラブの環境に惹かれ、阿部コーチに背をおしてもらったことなどが書かれています。この記事で、羽生くんのことを「震災が彼を変えたというのはたやすい。しかし、震災の経験を自分の身につける、感受性がすごいんだ」(意訳)と書かれていた部分が、嬉しかったです。Numberはスポーツ誌であってフィギュア誌ではないので、羽生くんにもアスリートに対するまなざしが向けられている、それも、とても嬉しい。
そう、何事も自分の血肉にしていく彼だからこそ、無駄な経験はない、と信じられる。
さて、羽生結弦をキーワードに訪ねてくる方もあるわけですが、私はかろうじてジャンプが見分けられる程度のど素人なんで、技やレベルの解説なんてできないわけで。今季のSP、FSで好きな場面をちょくっとご紹介します。
まず、いっちゃん好きなのは、FSのパンケーキツイズル。長い手足をブンブン、遠心力生かして回ってる感じがw
次に、同じくFSでのイーグルからの3A。これは何度見ても素晴らしい。
彼のジャンプは総じて、助走が短い。「あれ?」と思ってるうちにぴょいと跳んじゃう。あれは体が軽いからこそ、という面もあるだろうから、体が変わってきたら違ってくるかもしれないなと思います。
SPではカウンターからの3A、そしてスピンは最高だああああ。
世界選手権までは、サルコウが家出中なんて言われてたけど、むしろ心配なのはルッツではないかと私は思います。SPでは3Lzの予定がシングルに、FSはプル降り。プル降りはねえ、加点もらえないし怪我心配だし。元々エッジエラー刺さってたフリップは矯正したようですが、私にはどうも、ルッツ姉さんがちょっとご機嫌斜めに見えます。
前も書きましたが、新ルール、むしろ羽生得じゃね?って印象なんで、オリンピック前にガツンとPCS上げられると良いな!


=====最後に余談
国別対抗、なんで過去の名場面集でPちゃんの激突シーンをあんなに繰り返した、朝日!怪我がなかったからよかったものの、あのシーンを繰り返して「それでも高得点」って、何かをアジテートしたいんですか?Pちゃんは、王者にふさわしい実力と、人柄を兼ね備えていますよ(ビッグマウスだけど)。あの演出にはマジ腹が立ちました。

もいっこ余談。
織田信成くん。私はかつて、トリノオリンピックに男子が1枠だったことで「高橋じゃなく織田を行かせて~」と心から願いました。織田君のスケートは本当に好きでした(過去形)。
なんかいザヤ違反したら覚えるねん!!つうわけで、成長が見えないことで、興味を失いました。今季は怪我からの回復、ピークの年齢の選手として円熟の演技を、ぜひ!
=====余談終わり

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2012.04.27

男子フィギュア色々

フィギュアネタです。だらだらと。次のシーズン、BSやJスポーツを見たいのでケーブルテレビに加入しようかと検討中。ここ数年、スケートを放送している時刻にテレビを見れない夜勤生活だったので、久しぶりにガッツリ見れたら羽生くんの大躍進なんてドラマがあって、すっかり熱病です。

羽生くん、コーチ変更のニュースには驚きました。驚きはしましたが、いいタイミングだとも思います。若いうちは恐れず挑戦しろ、って感じ。視野も広がるでしょうし。彼はすでにスピンやジャンプ、入り方の難しさなど、技術的にはすごく高い。逆に言えば、技のデパート的なあれこれやって得点稼いでいる状態なわけで、その結果、後半にバテてるような? 腕の使い方なんかも、タノジャンプとかとても綺麗だし、ステップでの音楽との合わせ方も抜群にうまいと思いますが、それらを際立たせ、より魅せるためにはもう少し緩急があってもいいかな、ともったいなさを感じるくらい振り回している印象もあったし、世界のトップレベルと戦うには、作戦が必要そうだな~とは思っていました。確かに子どもの頃から見てきたコーチは、羽生くんの良いところも悪いところも熟知して、抜群の魅せ方をしてきたと思いますが、さらに次の段階かな、と。
もしコーチとの相性が合わないとか、海外の環境で不調がきたとしても、その経験からも彼なら学ぶだろうし、何より、選手としてピークになる頃に安定を得るには、早いうちの試行錯誤、挫折って必要でしょう。その意味では、小塚くんの今季の不調は、早く取り戻してほしいです。
さて、一旦羽生くんから離れます。
Pチャンを結構好きだというのは以前も書きました。彼も、来季はコーチ変更です。どうなるでしょうね。おかしなミスをするのが自分らしさ、なんて自虐ギャグは要らないので、王者にふさわしい演技プリーズ。
ほかに好きな選手、期待の選手を少し。
プルシェンコ:さすがに全盛期と比べると・・・でもすごい存在感。
ジュベール:さすがの4回転、イケメンの無駄遣い枠ならダントツの金メダルです(以前はスウェーデンのべるるんがイケメンの無駄遣いすぎたw)
この2人は若手への刺激となるし、さらに来季はライサチェク、ジョニーも復活してくるとか。日本の高橋含め、ベテランが熱い!
期待大なのは、アモディオ。面白路線/なごみ路線を突っ走ってくれてもいいけど、技術・表現兼ね備えたいい選手だと思うんですよねえ。もうちょっと、滑ろうか。
要注目なのが、ケヴィン・レイノルズ。目を疑うような(狂気じみた)構成です(フリーでコンボにすら2回転がない。4回転をバンバン跳ぶから3回転の回数違反が気にならないという・・・恐ろしい子!)。回転不足を取られがちだし、ジャンプ以外の要素がまだまだですが、かなり個性的な存在です。
個性的といえば、ADSL。コーチ変更、怪我と今季は目立つ機会がありませんでしたが、ぜひまた超個性派プロを見せて頂きたい。
上位へ食い込むくらい伸びてきてほしいのは中国のナンソン。
このへんの選手に注目しています。女子は今井遥ちゃんが楽しみなんですが、国内の層が厚い・・・頑張れ。

もっかい羽生くんに戻ります。
コーチが変わって、点を稼ぐ構成というのを計算しだすと、ビールマンが見られなくなるのでは、とちょっと思っています。負担や筋肉との兼ね合いなどからいずれなくなるであろう技ではありますが、ビールマンではレベル取りが難しい。見る方は楽しいんですけどね。目安として19歳のソチまではビールマンあり、そこから大人の男路線かつ確実な点取りへ切り替えてもありかなー、なんて思うんですけど。
羽生くんはジャンプ、スピン、ステップ、音楽との合わせかたどれもすごくレベルが高いと思うのですが、その引き出しの多さ、ポテンシャルの高さがよくわかるのが、ロステレコム杯のエキシビジョンではないかと思います。軽快なPOPなので、こういう表現もできちゃうんだぞ、って意味でも。男らしいイナバウアー(ドヤバウアー)という不思議な技も。本来、動画は堂々と勧められないのですが、世界選手権で感動した人にはぜひ、ロステレコム杯のエキシを動画で見ていただきたいです。(ジュニアの頃のchangeというエキシや、MI:2のプロなんかも面白いとおもいますが、Somebody To Loveイチオシで!)

あとは、佐野稔さんの解説、もっと聞きたいよ~。稔、好きだー!

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2012.04.24

加藤文太郎

新田次郎「孤高の人」、谷甲州「単独行者」、ヤマケイ文庫「新編 単独行」を読みました。
登山家、加藤文太郎についての2作品と、氏の遺稿集です。
まず、孤高の人を読んで、小説としては文句なしに引き込まれたのですが、どうしてもひとつ腑に落ちない点があって色々ネットを見たら、腑に落ちないどころではない話でした。
通常、パーティを組んで挑む厳しい冬山、それを次々ひとりで踏破していった加藤氏。しかも、装備にも時間にも決してゆとりはない一社会人。その加藤氏が遭難死したのは、最初で最後のパーティー登山だった。
これがまあ「孤高の人」のあらすじなんですが、パーティー組んだ相手(宮村)のキャラ、最後の登山の理由、いくらなんでも低俗じゃないか?と思ったら、どうも、そこは小説としてかなりの脚色があったようで。
ただ、宮村も実在の人物がモデルである以上、ここまで悪者にしなければ加藤氏は主人公として成り立たなかったのか?「小説=フィクション」としても、これはいくらなんでもあんまりだろ・・・と思ったので、比較として「単独行者」、そしてなんといってもご本人の遺稿集をと、読み進めました。
「単独行者」は、文章がくどくて(苦笑)、読むのに2か月かかりました。内容はこちらの方がずっと登山の緊迫感もあり、面白いので文章は単なる好みの問題ですが、苦労しました。その間に、さくっと読めてしまったのが加藤氏本人の遺稿集。非常に素直な人柄が伝わってくるし、それでいてものすごいパワフルなことやってのけてて、行間からちらりと見え隠れする矜持も良かったです。病床のお父さんを見舞っておきながら「ほんの2、3日です」と山へ出かけてしまうくだりは、あまりの率直さに笑いました。巻末の関係者の寄稿が何より涙ぐんでしまった・・・。
「単独行者」は、加藤をことさ「頑ななプライド」という色を濃く出している感じはしましたが、といって、加藤が一人悪者になって吉田氏(=宮村のモデル)を持ち上げたりはしておらず、吉田氏にもところどころ、加藤氏以上の傲慢さが書かれていました。その点では、できる限り人物を平等に扱おうとしている印象です。が、この小説、加藤・吉田氏と直前まで同行していて生き残った2人が割と・・・あれ?今度はこの人たちをそういう扱いしちゃうの?みたいな。能力が足りず、不安も大きく、パーティの行動を乱す原因を知らず知らず生み出し、結果的に足を引っ張って、生き残って、そして加藤氏を「疫病神!」と呼ぶ。
この2人は、凡人。加藤と吉田が、あまりに飛びぬけていた。その比較として必要以上に描かれたかな、という感じです。

小説がフィクションである以上、効果的な演出は作家の力量の見せどころでもあるでしょう。その意味では、「孤高の人」は非常に素晴らしい小説です。問題なのは、完成度が高いがゆえに、加藤に感情移入するほど、道連れにした宮村への憎しみが多かれ少なかれ、沸くことです。ここまで宮村を悪者にしなくとも、加藤の「孤高」は充分すぎるほど保てただろうし、それを描ききってこそ、この小説は完成されるのではないか。
新田次郎に力量があり、ご自身登山家でもあり、そして加藤氏と偶然ながらも面識もある。それだけに、宮村=吉田氏への人格をこうまで極端に描くことに、ためらいを持ってほしかった。
「孤高の人」は、素晴らしい小説です。ですが、小説です。ぜひ、この小説で加藤文太郎に興味を持った人は、遺稿集を読んで頂きたいです。というか、単独で読んでも読み物として面白いです。(ヤマケイ編が、「孤高の人」をある程度踏まえて編集されているので、「孤高の人」と併せて読むにはベストではないでしょうか)

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2012.04.11

久しぶりに

このところ、羽生くん続きだったので、久しぶりに読書記録(今回は本当)です。

「永遠の0」百田尚樹
第二次世界大戦で戦死した祖父の思い出をたどる小説。
結論から言うと、小説としては★☆☆☆☆、ただし、意味のある本だとは思うので、その点では★★★★★です。
まず、文章が稚拙。構成も、内容も、陳腐。祖父を知っている戦中の元仲間たちが語る部分はともかく、会話だけでほぼ全編が進みます。また、元仲間を見つけるまでの苦労などがほぼ書かれず、かなり順調に調査が捗っています。そして、メディアへの批判として必要だったのだろうけど、スケープゴートにされた人物が極端すぎるし、弱すぎる。とてもジャーナリストになれそうにない姉も、不要な存在。
とまあ、けったくそに言いますが、それでも、この本は現代に必要なんだとも思います。
上記のとおり、ご都合主義的展開、お涙頂戴のオチ、会話主体の読みやすさというのは、裏返せば、本を読みなれていない人にもとても読みやすいのです。そして、私自身ももちろんそうですが、戦争を知らない世代というのは、こういうフィクションを通じてでもいいから、かつて日本が戦争をしていた事実を知っていくべきだと思います。日本がかつて悲惨な戦争を経験したこと、それを知る入り口としては、とても優秀だと思うのです。その意味で、人に伝え、残していくべき作品だろうと感じます。

この作者、探偵ナイトスクープの構成作家です。ということで、ナイトスクープの中でも名作として名を残す「レイテ島からのハガキ」をぜひ、見てほしいです。

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2012.04.10

38になりました

誕生日。38歳になりました。いよいよ40が目前です。

最近は羽生フィーバーが続いたので(ひとつき以上更新放置してたくせにw)、久しぶりに読書の感想です。

蒼い炎蒼い炎
羽生 結弦

扶桑社 2012-04-07

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羽生結弦くんの写真集ww読書じゃないw
ちょうど9日に届いたのはきっとamazonさんからの誕生日プレゼント♪ってことで。
本来、羽生くんは選手として好きなので、演技中心のDVDならともかく、オフショットありの写真集に興味はないのですが、うん、一時的な熱って怖いですね。
まずぱらぱら~っと写真を見て、なんというか、見てはいけないものを見ているような、何、この後ろ暗い感情・・・(´・ω・`)。17歳の少年に萌えて写真集買っちゃう事実を直視できないというか。最初の数ページや裏表紙なんて完全にショタコンです本当にありが(ry)
でも、どうしても記事はしっかり読みたかったので、心を落ち着けてから読みました。
何回「悔しい」が出てきたことでしょう。
羽生くんが見た目に反してものすごくシーザー気質なのはよく知られていることですが、本当に負けん気が強い。
でも、この本を買った人たちは知ってるんですよね、その負けん気で、世界の表彰台に立ったことを。だからこそ「すごい!」と心底思うし、信じるし、ますます応援したくなる。
負けん気はとにかくブレがないのだけど、冷静な自己分析、フィギュアというスポーツへ、そして他の選手へ向ける、客観的でありながら熱い眼差し。伝わってきます。(Pチャンへの評価がとても高いのも嬉しかったっす)
他の雑誌では「現実的な話、経済的に負担の大きいスポーツだから、それをいずれは返していく」ようなことも言ってて、恐ろしい17歳だな!と色々な意味で思いましたが、いや、ブレないですねえ。

印象的だった言葉を少し。
「試合に出してもらえるからには、一人の選手として、自分の実力を発揮すること。そのことに精一杯集中したいな、と思っています。僕が全日本の代表や強化選手に選ばれたのは、震災のなかでも頑張っているからじゃない。自分が今まで結果を出してきたことが評価されて選ばれたんだ。そんな自信を持って、しっかり日本代表としてやっていきたいな、と思っています」
選手としての矜持がビシビシ感じられます。そして結果を出してみせたっていうね。頼もしい。

「自分のスケートに期待してもらえることが、僕の練習を頑張れるパワーですからね。だからそこまで大きな『期待』『プレッシャー』をさらに味わえるというオリンピック……楽しみです!」
ということなので、これからも過剰なまでの期待で応援します。


初めて彼のジュニアでの演技を見たころは、漠然と抜群のポテンシャルを感じたもんですが、今の彼からは、もっと具体的で、そしてとても輝く「未来」を感じます。とても壮大な未来。
彼が今季の飛躍で伝えたことは、感動であり、歓喜であり、それは未来というものなんだなと。
彼ほど「可能性」「将来性」という言葉が似合う人を、私は知りません。
ですが、彼の目標は「勝ち続けるチャンピオン」。
そのとき、彼は「どこまで勝ち続けるのか」という可能性とともに、ゆるぎない存在感、圧倒的な風格を備えているはず。

期待が膨らむばかりです。


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