小説との出会い
いよいよ師走に突入しましたね。神戸では恒例ルミナリエが始まりました。ああ、またチャリ通勤の道を大きく迂回する季節が・・・。
今年はいい小説と出会ったな、と思います。志賀直哉、高村薫。
なぜ今まで直哉を読まずに来たんだ自分!!??と不思議でなりません。私は大した読書家ではないので知らない作家、作品は膨大にあるわけですが、漱石、鴎外あたりが好きで、武者小路実篤も持ってたりするなら、直哉は読んでて当然の部類なんですね、たぶん。暗夜行路、城之崎にてあたりは一般常識としてタイトルは知ってたし。
今年、直哉で大衝撃を受けたことで、ちょっとでも気になった本はどんどん読もう、と意欲が沸きました。ありがとう、直哉。
ということで、読書管理ツールBookboard.jpをぼちぼちと使い始めました。
高村薫さんについては、時間を忘れて没頭してしまうのを抑えてLJ以降あえて読んでこなかったのを、まとめて読んだ分、数年分の驚きと出会いがあった。LJ、晴子、リア王、太陽、マークス&照柿文庫版の計6作品と、短編がアルコホリック・ホテル、ステーションパーラー、日吉町クラブ、棕櫚とトカゲ、みかん、犬の話、地を這う虫(改定前)の7編が初見ですからねえ、しかもどれも面白かったんだから幸せですよ。高村さんに関しては、ついにLJ文庫化という噂も。さてさて、マークス、照柿と単行本から文庫化されるにあたって私の愛する加納兄さんはどんどんキャラが崩れていったのですが、LJ文庫版ではどうなることやら。またも「兄ちゃんカムバーーーック!!!」と絶叫しなければいいのですが。あ、ボケの合田が加納の愛に気づかずじまい、ましてクリスマスなんて、というラストになってもそれは全然オッケーです。加納の人格崩壊だけが私の気になるところ。
高村熱は相変わらず高熱でして、ついに古本屋で『神の火(旧版)』ゲット。amazonマーケットプレイスでは1円+送料で手に入るので、今はさほどプレミア本ではなくなっているようですね。私は偶然出会い、しかも帯付きのかなりきれいな状態のものだったのでこれで350円はラッキーと思います。随分前に図書館で借りて旧版も既読ですし、なんといっても私が高村作品で一番好きなのは『神の火』、島田の前にはさすがの加納兄さんもひれ伏す勢い(?)で徹夜必至なので、まだ読んでいません。
来年はなんぞ新連載も始まるそうで。楽しみです。
大した趣味もなく、独り身で寂しく生きていくならせめて読書で感性くらいは彩を忘れないようにしておきたいものです。
| 固定リンク
« 今年のライブ観戦 | トップページ | コピーの鬼 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント