心の準備
ついに、高村薫さんのレディ・ジョーカー文庫化です。3月末。
私は去年秋ごろの当ブログで書いているとおり、数年高村断ち(正確には新作断ち)をしていたので、LJを読んだのも去年、マークス、照柿と既読の作品の文庫版を読んだのも去年と、ファンとしては相当鈍い出足です。
でも、マークス、照柿、レディジョーカー、マークス文庫、照柿文庫と、高村さんが執筆した順に沿って一気読みしたおかげで「ほほう、文庫化でこうも変わるわけね、加納さんが!!」と加納兄さんの変化については敏感です(苦笑)。
そして。レディ・ジョーカー文庫化。
LJ単行本は、小さな字でみっしりと二段書き上下巻。これが、文庫で上中下の3巻なぞ、ありえない。となると、これまでの文庫化で見られた「加筆修正」ではなく「削除」が激しく行われているのでは・・・。
いえ、マークス、照柿は講談社文庫だったのが、今回新潮文庫ってことで、フォントサイズ、紙質を考えると、3巻にみっちり収めてくる可能性も捨てきれないわけですが。
加納ファンとしては、ある程度心積もりをしておいて「どうせまた加納祐介の人格崩壊でしょ?」と構えておくくらいが幸せな気がするのです。
単行本では高潔な透明な涼しげな(以下無限の誉め言葉)加納が、文庫になるとごくフツーの、雄一郎ラブ!な人に成り下がってしまう、と覚悟しておくくらいがね。
そういえば、マークス、照柿とも、単行本より文庫の方が加納は堂々と合田に近寄る変態(失礼)ぷりを発揮している。となると、単行本でさえあれだけ華麗に繰り広げられた二人の愛の物語は文庫でより濃厚にっ!!??
い、いや、夢を見てはいけない。ここはあえて厳しい現実を想定するのだ。
クリスマスイブなぞどこかへ吹っ飛んで当然。
ボケの合田は加納の愛になぞ気づく暇なし。
そう思っておこう。
とまあ、発売当日まで相当マゾヒスティックに楽しめそうです(笑)。
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