高村薫さんについて語ってみる
昨日も書いたとおり、高村さんは無関心なことには徹底的に無関心で、ものごとを突き詰めるときはとことん追求する。そんなところが少し自分と似ているような共感を覚えます。といっても高村さんほど頭がよくないんで追求も中途半端なあたり、全然違いますけど。
そして、高村さんの描く犯罪、晴子三部作の親子の情と憎しみ。どれもが、自分の底に眠っている暴力性であり、母への愛憎であり、どこか重ねてしまう。
そんな中で、合田の救いの人物である加納祐介は、高潔な魂の人として描かれる。罪や妬みとは無縁の人のように。でも実は彼も葛藤なり嫉妬なり抱えた人間でもある。私にとっても、加納は救いであり憧れなんですよね。
「腹に収めるだけだ」
嫌なこと、辛いこと。逃げはしない。かといって真正面から受けてしまうとしんどい。聞き流すこともできない。だから腹の底に収める。
このセリフもまた、私の救いです。
もう加納祐介がいとしくてたまらない。
今日は夜勤明けでネカフェでこれを書いてるので短めで一旦終了。
また高村さんネタは書きます。
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