母の日
夜勤明け、ネカフェで時間つぶしてどこか店がオープンする時間を待ち、人並みにお日様を浴びて帰ってきて寝てまた夜勤、というのが最近デフォになってきた気がします。今日もそうでした。
そごうの地下のおすし屋さんで母の日弁当を買い、鶴屋吉信で母の日和菓子を買い、図書館で本を借り、スーパーでビールを買って帰ってきました。
母の日弁当と言っても私は今日も夜勤で一緒に夕食は取れないので、お味噌汁と副菜だけ作って「晩御飯に食べて」とセットしておいて自分はビール食らって昼間の就寝。
本当は母の日に合わせて仕事は休みを取りたかったのですが。来年こそ母と母の日を過ごせることを信じ、来年こそは何か親孝行をしたいと思います。オカアチャン、元気でいてね。
さて。宣言した加納ファンサイト。5月後半も鬼のようなシフトなのでなかなか作る時間がありません。レディ・ジョーカー文庫すらまだ読み終えていないのに新たな本借りてきたりもう無茶苦茶どっぷり読書に浸りたいし、加納への愛を叫びたいのですが。待ってくださってる方本当にごめんなさい、もうしばらくお待ちを。
ファンサイトに向けて、太陽を曳く馬を再読しようと図書館に予約を入れているのですが、窓口で訊ねたら「待ち人数はかなり減ってきたんですけどね、高村薫さんは読みにくいので期限内に返却する人が少なくて時間かかるんですよ」と。読みにくいって・・・。一般的に割と難解な文章と認識されているのは知っていますが、高村薫を、そこへ出てくる脇役加納を死ぬほど愛している人に、そうとは知らないとはいえ「読みにくい」は傷ついちゃったよ、ちょこっと。
そういえば、職場に「学生時代は国語の偏差値が70だった、美しい日本語の本が好きだ」と豪語している社員さんがいるのですが、その人お勧めの一冊は私には死ぬほど退屈でした(苦笑)。高村さんは、美しい文章というのとはまったく違いますが、力のある文章だと思います。その人が薦めてくださったのは「こざっぱりした文章」という印象でしょうか。無駄なくすっきり美しい文章という意味では志賀直哉をたまらなく愛している私にとって彼以上のものはなく、こざっぱりした文章は心に残りませんでした。ちなみにその人は高村さんも直哉も未読だそうで。偏差値と日本語能力、そして本の好みに相対関係はなさそうです。先日はその社員さんが「この作業がひと段落したら次は・・・」と言っていたので「偏差値70でひと段落かよ、恥ずかしい奴」と思ったことは内緒です。
最近古本屋さんめぐりが楽しくて、読む時間がないのに次々買ってきて積読進行中なのは以前も述べました。何か読書家な感じですが、コミックも多いのも事実。実はある作家さんをコンプリートしました。んで、読みたい本はまだまだあるし、古本屋めぐりはやめられそうにないのですが、最近本気で「もう一部屋欲しい」と思います。今、母と2人で2LDKに住んでいるのですが、元々学生時代から私は2DKくらいの部屋に一人暮らししてたもんで、母と2人で2LDKってのが窮屈なのは感じていました。そこへ本が増えてきたので、真剣に書斎が欲しいのです。きちんと整理した本が壁に並ぶ書斎(というほどの所蔵はないが。そして漫画が多いが)に憧れます。読んだら人にあげちゃう加納とは正反対ですね。
私の学生時代にも加納のような友人が欲しかった。これを読めあれを読めとうるさい友人が。読書は心を豊かにするように思いますが、社会人になってから慌てても時間がないんですよね。
最近の若い人はラノベなんて読んでて、時間も教養も損してると思います。その点、高村さんの新連載「新冷血」に出てくる中学生は「赤と黒」などという渋い選択なので素晴らしいです。私が赤と黒を読んだのは大学生になってからでした。今も超有名なのに未読の作品はたくさんあります。たとえばカラマーゾフの兄弟も気になりつつ未だ読んでいない古典です。
読みたい本がたくさんあるのって、幸せなことですよね、きっと。
しかしリアルで加納と知り合いだったら私は緊張して何も話せないか、男同士の友情みたいなさっぱりさばさばなつきあいか、どちらか極端なことしかできないだろうなあ。加納と本の話して時間つぶすなんて夢だよなあ・・・。
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