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2010.05.21

加納と合田に聞かせたい曲

私は高村薫さんが大好きですが、高村さんが大好きな合田はさほど好きでない、というのは以前書いたことがあります。太陽を曳く馬で最後に泳ぎに行った投げやりな合田が妙にかわいく思えたのが初めて「合田、かわいい奴め」と感じた瞬間でした。
ふと、そういえば文庫の合田はビスケット食ってなかったな、としょーもないことを思い出しまして。単行本のビスケット食ったからご飯はイラネという合田はなかなかかわいいじゃないか、と思ってしまったのです。ああ、合田ファンが世の中に多いのがなんとなくわかるよ・・・って。でもファンにまではならないですけど(苦笑)。

ところで、私の好きなエレファントカシマシで、最も好きな曲は「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」です。悲しみの果てなんかも好きですが、やさしさはぶっちぎりに好きですね。その次に好きなのが「暑中見舞」なので、その2曲が入っているアルバム「ライフ」はiPodでヘビロテしています。
んで、ふと、この「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」を聴いていて、この胸を絞られる感じ、何かに似てると思ったんです。それは、高村さんの小説を読んでいるときのなんともいえない切なさであり苦しさであり、やりきれなさの中に見出す温かさや光であり。そういう”感じ”のまとまり、と言いますか。
歌詞をまるっと書き出すと某所から請求書が来ちゃうんでサビだけ書き出しますと

 愛する力を求め続ける勇気を
 本当の姿を見つける旅へ行こう

 オレ達が目醒めて行く静かすぎる夜明けに
 毎日が少しだけ 悲しみを増すのはなぜ?

 敗北と死に至る道が生活ならば
 あなたのやさしさをオレは何に例えよう

なんとなく、合田、加納、神の火の島田先生、黄金の幸田あたりに贈りたくなる曲だな~と。
どのへんがどう、という解説はしません。”感じ”です。

カラオケ100選が歌えない合田は、おそらく加納も、エレファントカシマシを知らないと思いますが、聴けばハマるんじゃなかろうか、なんて妄想すると楽しいです。

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