新冷血、閑人人生
よく利用しているネカフェでアンケートをしていて、その中に「入れて欲しい雑誌」欄があったので迷わず「サンデー毎日」を書いてきました。たいていのネカフェには週刊新潮や文春、朝日あたりはあるのだけど毎日はみかけたことないですね。その後まだそのネカフェに行っていませんが、そのうち確認がてら行きます。もし入荷してくれてたら嬉しいなー。本屋さんの立ち読みで走り読みしなくていいし、加納が出てきたらコピーも取れるし。
今週の新冷血。
あみん、チェッカーズ、稲垣潤一。もう頭が混乱してきました・・・。おそらく書いている高村さんはこれら歌謡曲(あえて。ポップスでもいいんですけど)に興味はないのだけど、小説を書く上で関心はある、のかなあ、きっと高村さんの頭の中にはすっきりと”情報として”収まってるのだろうなあ、などと余計なお世話な想像してしまいました。およそ高村薫さんの小説に出てきそうにない人、作品が続々なんで驚きの毎週です。
正直言うと、パチスロにしろ、マンガや歌謡曲にしろ、高村さんが根っこから理解してなくていいと思うのです。いかにも付け焼刃な薄っぺらい描写でいいと思うんです。パチスロに興じ、活字といえばマンガ、音楽といえばポップス。そういう人物を理解できないからこそ理解できない犯罪を描こうとしているだろうと思えるので。合田がどう犯人に思考を近づけていくのか、それは同時に高村さんの現代人への距離を見ることになるだろうし、そして読んでいる私は犯人に近い側の人間(パチスロしませんけど)なので双方を興味深く見守ることでしょう。
古本屋さんで高村さんがAERAに連載している時事評論というと堅いが要はエッセイ?をまとめた「閑人人生」が300円で売っていたので買ってきました(これだけファンだファンだと言いつつ決して新刊を買わない自分に驚くぜ)。
高村さん、若い頃はスポーツカーに乗ってたんだ・・・。ちょっと驚いたんですが、よく考えたら似合いそうな気もしてくる。高村さんの知る限り一番お若い頃の写真でもってスポーツカーの運転席のウィンドー開けて、肘ひっかけて、タバコくわえてる高村さんを想像して笑ってしまった私はアホですな。
と、この本をざくざく読んでいて、気づいたんですが、高村さんは若者へとても温かい眼差しを向けてるんですよね。政治に関心を持て、自分の国に関心を持て、国際情勢もアンテナ張れ、経済を注視し参加しろなんて押し付けてこない。ちょっと目をむけてごらん、て感じで温かい。
この眼差しが、新冷血の合田にどう顕れてくるのかな、とふいにつながりました。いいタイミングです、閑人人生。
*ちなみに、AERAにはもう一人、私の好きなカンサンジュン先生も連載をお持ちなので、たまに読んでいます。私にとっては大変おいしい雑誌です。三浦春馬くんが表紙のときには買ってしまったのは内緒です。
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