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2010.07.20

新冷血と古本屋

火曜日、高村薫さん連載「新冷血」の日。

トダの親不知と、「照柿」達夫の不眠が、同傾向というか、理由なき殺人の唯一の理由に思えてきました。
確かに周囲にとっては理由がなくてひたすら衝撃なのだけど、本人にとっては「不快、もしくは日常へ侵入する違和感」みたいなものが非常に大きかったかもしれない、と。
ちょうど「照柿」を読み返すのにいい季節wになってきました。
理由なき殺人、てのは犯罪者本人にも、周囲にもまったく見えてこない確たる理由という恐ろしい核があるわけですが、こうして描かれると歯の痛みすらときに人を狂わせる、と恐ろしくなります。
今週の新冷血はジャニーズに真正面からケンカ吹っかける高村薫さんに旗を揚げてしまおう。

さて。
忙しい&疲労で毎日、最低限の生活をするのがやっとという状態で、先日久しぶりに古本屋さんへ行きました。そこで思いがけず「テルマエ・ロマエ」と出会ったので即ゲット。これ、もうすぐ2巻発売なんですよね。連載中の漫画には手を出さない主義をどこへ置いてきた、自分。

山崎豊子、井伏鱒二、山本周五郎の文庫を数冊。

いつも行くのは三宮のBOOKOFFで、ここは週末など文庫本2冊で500円均一、などセールをしているので、なかなか100円コーナーへ出てこない本、かつ分厚くてきれいで400円以上するものを狙って組み合わせるのですが、今度、夜勤明けかつ昼間の仕事も休みの日には住吉のBOOKOFFまで出向いてみよう、そこの100円コーナーもじっくり覗いて決めよう、と均一セールでさえ慎重に慎重を重ねる貧乏性ww

それにしても古本屋さんていいですね。元の本の半額かそれ以下でひととき文学の世界へ想い馳せられるんですから。まあ、今は読む時間が少なすぎて積読まっしぐらですが。

本を読むという習慣を身に着けさせてくれたことは、母に感謝します。読書って言語、表現、人間味、豊かになるなあと感じる今日この頃です。

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