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2010.07.27

新冷血とこざっぱり

火曜日。高村薫さん連載「新冷血」の日。
ついにアユミちゃん一家の「夜」が出てきました。ずっと朝の風景が描かれてきた家庭、そして初潮という、ある意味「はじまり」と夜という「終わり」とのリンクが怖いです。
徐々に、でも確実に、ある収束へ向かっていくこの感じ。いや~なゾクゾク感です。
ここでまさかの「やられるのは隣人、アユミちゃんは無事」展開・・・期待しちゃだめか。
お父さんがマサチューセッツに行きたい、とかもちょっといやなリンクですね。カポーティ「冷血」で、犯人の一人は「冷血」事件の前にマサチューセッツで逮捕歴があります。

ところで、高村薫さんの文章はよく「硬質」と評されます。実際漢字も多いし隙間憎し!とばかり文字びっちりですし文体もどっしりした感じです。が、高村さんの漢字の使い方は割と独特でして、私なんかだと普通に漢字で書いてしまう「本当に」とか「確かに」みたいな形容はひらがなが多いとか、そのくせ「ちょっと」は「一寸」だったりする。
んで、高村さんの書くひらがなで、私、ものすごく高村さんらしいなあと思う表現があって、それは「うっとうしい」。これは必ずひらがなで書かれるんですが、これがたまらなく「うっとうしい」んですよ。うわ、マジうっとうしい!と声に出そうなほどに。「うっとうしいモノクロの映画」とか。新冷血でもすでにうっとうしいは何度か出ていて、今回も月経を「うっとうしい」。鬱陶しい、ではないうっとうしさ。まとわりつく重々しさ、苦々しさがひらがなのほうが強い気がして高村さんの文章にこの表現が出てくるとなぜか嬉しくなってしまいます。

続けて高村さんネタ。
8/3、wowowマークスの配役発表です。さて、加納は出るのか、出るなら誰だ。
マークスを誰が演じるかも興味深いです。マークスの狂気、林原の狂気、吾妻ぺこさんの狂気、このあたりはいわゆる「怪優」で魅せてほしいものです(テレビないけど)。

さて日常ネタ。
髪を切りました。さっぱりざっくり。美容師さんには「丸坊主を3か月ほど放置した感じ」→伝わらず。「趣味は野球とテニス、なんて言いそうなさわやか好青年風こざっぱりベリベリショート」→「ナルホド!!」→できあがり。
おそらく、後ろ姿では小柄な男性に見えます。前も怪しいかも(笑)。洗った5分後には乾くこの爽快感!
「切るたびに短くなっていく」とほとんどの人に言われてしまいますが、次はもう丸刈りしかありません。

さあ、もうすぐエレカシです。8/1、野外はもう眼の前!
もし去年みたく暑中見舞いやあなたのやさしさをやってくれたら本気で泣く。けどそれはまずありえないので。でも生でエレカシの歌を聴ける。石君のガニマタを見れる。ダンディのダンディを見れる(?)。トミの温かさを感じられる。暑苦しい男の熱いロックに浸ってきます。ああ、なんだかこれを書いているだけで疲れが吹っ飛びそうな勢い。

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