新冷血、そしてマークスの山その2
高村薫さんの連載、新冷血。
ついに。ついにその日が来てしまった。先週がトダ視点だったので今週もっかいイノウエ視点で・・・と、わかりきっているはずの惨事を先延ばしにしようとしていた私の頭にガッツーーーンと鉄槌が打ち込まれました。
まさかそんな風に日付を超えて、これまで散々みっちり描かれてきたクリスマス前の喧騒を飛び越え、楽しいディズニーがどうのも超えて、アユミちゃん一家の「夜」を超えて。いきなりイブの朝。
もう、冷たいを通り越して異臭を放つものとしてのアユミちゃん一家の変貌です。切ない・・・。もはや彼らは言葉を発しない。赤と黒の続きを読むこともない。永遠に「朝」は来ない。ああ・・・。
そしてついに合田登場、といってもまだ、本庁にもう1班支援要請を、それが「ああ、合田のとこか」だけですが。
レディ・ジョーカーで己の他者への無関心を強烈に見せつけ、加納を傷つけた合田は、太陽を曳く馬では現代社会の無関心を見せ付けられ、もっと深い無関心とかかわりすぎてついに対峙できなくなった加納を救うこともできず、そして2002年、冷血。合田と加納は、無関心の空白期間を経て、以前よりも密接なつながりを持っているのではないか、と期待しています。会う頻度とかではなく、気持ちが寄り添うつうとなんかちょっとアレですけど、心の密接度はぐっと高まっているのでは、と。あのレディ・ジョーカー文庫を間に挟んでいることで高村さんが加納の個性を重視していると期待している私としては、合田と加納が縁りを戻してくれないと加納の出番が・・・と心配なわけで。
次回は
合田は、昨夜久しぶりに加納祐介と痛飲して痛む頭を抱えながら、最初の指令を聞いた。
みたいに、合田視点かついきなり加納登場を勝手に予想、つか妄想!!加納はきっと東京へ異動して戻っているハズ!
さてwowoowマークスの山。主役合田に続いて2日目には石黒賢さん@加納が発表されました。濃い、濃すぎるよ。風になびく腕毛なんか加納にはないッ!
しかし、鈴木杏樹@貴代子はなかなかいいかも。この人と瓜二つの男性なら加納役を許せる、と思いました。しかし、貴代子までキャスティングして、全5回でwowowは何をやろうとしているんだろう。加納はともかく、貴代子まで描くならこれはもう、実はLJまでのシリーズ予定なんじゃ、と深読みしたくなります。秋にマークス、年明けに照柿、そして夏の大型連続ドラマとして来夏レディ・ジョーカー!なんつって。そこまでやってくれるなら契約するぜ、woowow。
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