新冷血と最近の読書
木枯らし一号。生姜湯がうまい。
火曜日、高村薫さん連載「新冷血」の日。
いきなり日付が大晦日に。やる気があるんだかないんだか、檄は飛ばすけど車種は公開してやらんもんね、という上司に反抗する合田。とはいえ、7係時代のように唾とばしたり「人としてどうなのよ」という無茶はせず、地味に報告書やなんやで反抗を示すあたり、中間管理職w
今回、盗犯専門の三課刑事たちを「仕事師」と形容しているのが好ましい。ただ仕事が要領よくできるとかではなく、情熱と技術と功績が高いレベルで維持できる人というのは心底羨ましいと常々考えています。仕事師、職人。こういう表現がふさわしいスペシャリストって、本当はなかなかいないんでしょうね。
歯医者さんのカルテ選別が進んでいるようですが、無事にイノウエ元カノに辿り着くか。
さて、大晦日に登場したアユミちゃんのお友達二人は今後どう合田を動かしていくのか。
ところで、事件から8日経っていればさすがの合田も何度か帰宅してますよね。加納からの愛のささやき(妄想)は~?
今回、太陽を曳く馬以上に登場の少なそうなヨカーン。
さて。最近宮尾登美子さんの「天涯の花」を読みました。宮尾さんは私の中でハズレのない作家さんの一人ですが、やはり没頭。こうも純粋で優しく、それでいて芯の強い女性って美しいな、と感じ入ります。現代では生き難い人種かもしれませんが、人として目指して良い姿だと思います。宮尾さんの小説を読むと心がすっと洗われて透明になる感じがします。まあ一瞬でまた薄汚れて曇るわけですがw私は到底宮尾さんの小説に出てくるような一途で心の美しい人間にはなれませんが、せめてそういう人が世の中にはいるのだと信じたい、のでこれからも心の洗濯をしたいときには宮尾さんの本に手が伸びそうです。
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コメント
みもざ様
宮尾登美子さんはもともと母が好きで、若い頃熱心に新聞連載なども読んでいたらしいのです。天涯の花も、母からのリクエストで古本屋さんで探しました。
宮尾さんの描く芯の強い女性は、背筋がぴんと伸びていて美しいですね。
投稿: じょん | 2010.11.03 12:15
じょん様
こんにちわ。
宮尾登美子女史の小説・・心がすっと洗われて透明になる感じ、理解できます。
同郷のはるか先輩の篤姫も未読ですが、そのうち”天涯の花”も読んでみます。
そして、マンガ「花の慶次」にも手を伸ばしてみます(笑)今度、ネカフェで過ごせる時間を持たねば!!
オススメありがとうございます。
投稿: みもざ | 2010.10.28 13:17