新冷血と介護サービス
火曜日、高村薫さん連載新冷血の日。
今回は、新連載は読んでないという方もぜひ読んでいただきたい回と感じます。高村さんが描く少女ってのがこんなにもはかなくそして強いのかと、読んでいて胸が苦しくなりました。
アユミちゃんの日常が描かれているときから、高村さんはこれまでこれくらいの年代を描いてこなかったけど実はとても豊かに描けるのだと感じていましたが、今回の合田視点での少女たち。
よりによって初めて大人の世界と対峙するのが警察なんて組織であること、友人が殺されたという特異な状況であることを差し引いても「急速に老いた」のが哀しすぎる。
それを感じ取ってしまう合田もまた、哀しい。
高村さん自身が、少女という時代をこう過ごしたのかな、そして今、こういう眼差しを向けているのかな、と高村さん自身の内面へと興味が湧くのでした。
事件は、オレンジのニット☆Aの情報が詳しく出てきたり、捜査対象が絞り込まれてきたり、スピード感が上がっています。逃走中のトダイノウエ視点がまったく出てこないのもまた、怖い。
さて。11月に介護認定の更新があり、うちの母は一番ランクの低い要支援1となりました。最初に介護認定受けたときは要介護2でスタートしたのに、どんどん認定が下がっています。もちろん、それだけ自立していると考えれば当初(癌発覚時)より元気なんだな、と思えなくもないのですが、実際問題、要支援1で受けられるサービスでは少なすぎる。
残念ながら私自身が仕事を辞めて介護に専念するだけの余裕がない以上、サービスを利用せざるをえない場面は多々あります。しかも、母は肝臓転移がみつかっていよいよ余命へのカウントダウンが近づいている状態。癌は特に末期、進行が著しく進む時期があるらしいので、そのときに要支援1では私の生活はまず失われる。
一応、今回の認定後、ケアマネさんと話し合って、母の具合が悪くなれば申請をし直してより多くのサービスを受けられるよう全力でサポートすると言っていただけて、とりあえず当分は今の認定で自費なしのサービスのみとなりました。
介護サービスに莫大な費用がかかるため、介護認定は年々厳しくなっているそうで。
本当に必要な人が必要なサービスを受けられない保険制度ってなんなの。
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