カテゴリー「高村薫」の記事

2011.10.20

新冷血、完結

高村薫さん連載「新冷血」。
ついに完結しました。

・・・・・・ついに元義兄の名は明かされず。

全体の印象としては「高村さんなら、合田なら、もっと踏み込めたんじゃないの?」という物足りなさを、先週の時点では感じました。
が、最終回を読んでみて。わざと突き放したような書き方をしたんではないか、そして、「冷血」なのは、一家4人を理由もなく殺した犯人でも、彼らを死刑台へ送る司法でもなく、現代社会そのものなのでは。なんて思いました。
最初の頃に出てきた歩ちゃんの日記や、合田へ友人の無念を訴えに来た女の子2人も出てきます。この女の子たちのことはずっと気になってたんですよね。この女の子たちの成長の描写は本当に本当にごくわずかなんですが・・・・・・最終回にあえて描かれた意味は、あると思います。少なくとも私にとっては、そこが一番こたえた。
来年単行本として発売予定だそうです。1週ごと断片的に話を追うのでなく、まとまって読めばまた何がしかの感想を持つでしょう。高村さんなら改稿もされるでしょうし、来年また、新しい物語に出会う気持ちで読み直せることを楽しみにしています。


最近、白洲次郎にはまりました。
世間では奥さんの白洲正子が有名だそうで。そして白洲次郎も知る人ぞ知るブームだそうで。最近まで私はどちらも知りませんでしたが、ほんっとに偶然、次郎について書かれた新書を古本屋でパラパラッと見て「これはハズレのなさそうな人物だぞ」と感じ、図書館で借りまくってます。
例えば維新の頃の坂本龍馬のように、「時代が求め、時代が生んだ」ような人物っていると思うのです。私の好きな戦国時代などは、そんな人物が綺羅星のごとく多数現れた一時代だと思います。
そのくらいの壮大さを感じます。

と、個人的に思っていたのですが、白洲次郎を坂本龍馬と比較したり、戦後の龍馬と形容したりする向きはあるようですね。先見性に優れ、時代を作る役割を果たしながらも自らは表舞台(政治)に立たず、そして変人(←これ重要)。似てるっちゃあ似てるか。

時間があるから読書捗るのもいいけど、早く仕事見つけたいよ・・・。

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2011.10.14

カオス尼崎

高村薫さん連載「新冷血」。
次回、いよいよ最終回です。
LJですでに農業や林業の広告を眺めていた合田ですが、彼は一体どこへ向かっているのか。加納はどうするのか。
いや、その前に、新冷血、残すところ1回、果たして「加納祐介」の名前は出てくるのか・・・。
連載当初に思うところあって兵庫県を旅するつもりだったと書かれているので、合田の漠とした将来は早くから暗示されていたわけですが、震災以降、原発や政治についてメディアで意見を拝見したのを振り返ると、高村さんの現代社会への疑問、科学への依存への視線がいかに厳しいか、改めて感じる回でした。新冷血のテーマはそちらではないのですが、時期的に、そういう印象が強く残ることとなりました。
最終回が楽しみでもあり、寂しくもあり。

さて、今日はローカルな話題です。
昨日、阪神電車を利用して大阪へ行きました。
行きも帰りも尼崎で乗り換えです。
問題は帰りに起こりました。
その1。
乗り慣れていないので、車内で乗り換え案内を真剣に聞いていました。
どうやら、私は電車を降りるとホームを移動する必要があります。線路をまたぐので、普通、一旦階段を利用してホームを移動することになります。ところが。
「降りたホームの向かい側に停車中の普通電車の車内を通って」行け、とアナウンスが告げています。
??????
尼崎駅で降りました。5番ホームです。電光掲示を見ると、私が乗り換えたい電車も5番。
「あれ、このままでいいんじゃないの?」
でもよく見ると、線路をはさんだ向こうのホームも5番。
乗っていたのは尼崎終点なので、当然全員が降り、かなりの人がホームでそのまま向かいの線路を向いて待っています。そこへ普通列車が到着、ドアが開きました。
どどどっと待っていた人たちが乗り込みます。
「え、普通電車にこんなに乗るの???」と疑問を持つ間もなく、乗り込んだほとんどの人が、そのまま向こうへ出て行く(停車した普通電車は左右どちらの扉も開いている)。
普通電車の車内を通過して向かいのホームへとはこのことか!
運行中の列車そのものが究極のショートカットとはこれいかに。
私も周囲に倣って5番から5番へ、普通電車の車内を通って無事移動。
「これ、日ごろから利用している人には普通の風景なんだろうな・・・」
その後、6番に急行が停車、そこから降りた人も極当たり前のように普通列車を通って向こうの5番へ行ってました。5番ホームが2つとか、運行中の列車が通路とか、おかしいだろ尼崎駅!
※ちなみに、ニコニコ大百科というところのカオス駅リンクとはというところで、阪神尼崎駅も紹介されていました。

その2。
尼崎で特急に乗り換えると、それは帰宅ラッシュの時間帯のこと、余裕の混雑です。
ふと、後方から子どもの声。
「目の見えない人や、足の悪い人が座るんだよね。あと赤ちゃんがいる女の人とか・・・」
その子の魂胆は見え透いているのに親が止めないということは、と言うより、実に言い慣れて完全に暗記しているその様子、どう見ても優先座席を代われと暗にプレッシャーかけてる親子です、本当にありが(ry)。
「黙れ座席○○!」と内心で相当な罵倒をしていた私ですが、しばらくして振り返ったら優先座席に座っていました。しかもまだ「ベビーカーの人とか・・・」と優先座席講釈(勝ち取った席の正当性?)をその子は引き続き述べていました。恥ずかしい親子だと思っていたのですが、問題はこれだけで終わらない。
その親子(母+子2人)のすぐ近くに、父+子の親子もいて、こちらは偶然駅で降りた人の空席が目の前にできた子、座らない。とはいえ、混雑する車内に空席はもったいない、でも目の前にちびっ子がいるし、ついさっきまで「優先座席とは」と講釈を聞かされていた大人たちも、座れません。結局ちびっ子が座ったのですが、父親に「ごめんね」と言ってます。
その父子、私と同じ駅で普通電車に乗り換えました。
こちらは車内ガラガラ。すると父親が「言いつけを守らないならもうどこにも連れて行かない」と厳しく説教しています。
もちろん私は優先座席を勝ち取った親子の健康状態など知りませんから、一方的に罵ることは(内心とはいえ)、間違いです。ただ、おそらく自分が何を言っているのかもほとんど理解できないまま、優先座席のルールを述べることで席を「譲らせる」親子、かたや優先席に座った子を叱る親子。
何もこんな対照的な親子を同じ時刻、同じ場所に配置しなくてもさあ。神様ってお茶目だぜ。ちょっとした現代の世相縮尺版を見た感じです。

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2011.09.28

湖北の宿

高村薫さん連載「新冷血」

宿を取ったから間違いなく来いよ

宿を取ったから間違いなく来いよ

大事なことなので二度言いました。
つうわけで、隠微な兄さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

そしてどうやら2人でお正月を過ごしたようです。ドキドキ・・・また血圧が上がるww
しかし合田、山を買ってどうする気だ。
高村さん、いい加減、兄さんに名前をplz


ちょっと琵琶湖行ってくる (`・ω・´)

今日はこれにて。

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2011.09.23

8年ぶり35回目

高村薫さん連載「新冷血」。
公判が始まったものの、他人事のようなイノウエに合田が色々考えてます、というか、理解できないことに悩んでいます。連載回数から予想するとまだしばらく続きそうですが、いつになったら加納に会えるんでしょうね・・・。

さて。さてさてさて。
今日は軽い、いやかなりの興奮状態にあります!
8年ぶり35回目。
献血に行ってきましたーーーー。わーい。
私は献血が大好きです。旅先で献血して手帳に各地のハンコ集めたり、日本で一番高い場所にあるというだけで大阪の阪急グランドビル献血ルームまで行ってみたり。ズバリ、趣味です。
が、なにぶん不摂生な生活には定評があるので(?)、検査ではじかれて献血できないことも多く、回数はさほど積んでいません。献血手帳の最後にある8年前の3月も、比重でアウトの記録でした。
ここ数年は服薬していたので献血は到底無理だったんですが、昨年から減薬していて、最近は3日くらいなら薬なしも平気になりました。
ミント神戸というビルにある献血ルームも、できた当初から行きたいと思っていたのですが、今日ついに、ついに念願、いえ悲願達成です。
手帳じゃなく暗証番号で認証するカード記録になり、問診はタッチパネル。色々システム変わってて軽く浦島太郎の気分。あまりに興奮したか、血圧が176とかたたき出しちゃって、先生が「高いねえ・・・」と。母用に手首で測定する血圧計が我が家にはありまして、私も日々測ってます、今日もでかける前に測りました、120くらいでしたが、何か?
成分のつもりが「濃いですね!」ってガッツリ400抜いてきました。
ってことで次回は当分行けません(泣)。ミントの献血ルームはとにかく見晴らしが抜群でした。待機期間すぎたらまた行くぞ。


別件。
部屋の大掃除と模様替えが、随分時間はかかりましたが、終わりました。
45リットルのゴミ袋12生産。断舎利ってやつですね。まだこまごまと物は多いので、これからも少しずつ整理は続けますが、私はゴミと暮らしていたのか、と落ち込みましたorz
今回の模様替え、最大の目的は本の整理。
コミックは押入れの衣装ケースへ。中身がわかるようラベルも作成。
文庫は著者名順に。単行本はもともと所有が少ないので文庫棚の際下段に。
さらに著者名順とは別に「官兵衛半兵衛ゾーン」「戦国ゾーン」「高村ゾーン」を設置。これがものすごく快適。今後はリスト化作業をします。

あちこち応募してみるものの、なかなか仕事が決まらず生活の不安はぶっちゃけとてつもないものですが、なんとなく生きています。

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2011.09.07

困ったときの神頼み

火曜日、高村薫さん連載「新冷血」。
高村さんが、この小説で書こうとしていることはなんだろう?と改めて考えてしまった回でした。イノウエ・トダという実体を掴みきれない犯人2人と合田は、殆ど直接の接点がないのです。取り調べも、他の捜査員が行ったものの録取を後で確認してるだけ。もやもやと一人考え込んだり、手紙のやりとりしたりと「捜査員」の枠を超えた微妙な付き合いはありますが・・・。太陽を曳く馬に続き、中間管理職合田を通して現代を見るというのは、なかなか、読者のあらゆるスキルと根気が必要な気がします。

さて。
前回の記事で書いたとおり、長期の夜勤生活から通常の生活への転換が思うように図れていません。あれこれ仕事に応募してはいるのですが、未だ先は見えない。
困ったときは神様にお願いという名の投げやりだー、と、今日は湊川神社(通称:なんこうさん)に行ってきました。そこで引いたおみくじは大吉!これは良いぞ!と中身を読めば
「仕事は創るものだ、待つな(意訳)」
っておいおい、起業でも勧める気ですか、楠公さん、それはあんまり無茶ぶりではござんせんか。
ま、普通に考えれば、多少条件が悪くとも、そこで精一杯頑張って評価を得、より高いレベルでの仕事を求められるくらいになれよ、とでもいうところでしょうか。
今年の初め、母と毎年参っている氏神さまのところでも大吉だったので、それを信じて前向きにいってみましょうか。
あと、長年かかっている精神科のクリニックにて、昼夜逆転のアドヴァイスも頂戴してきました(そのわりにこの記事の時刻は何)。
退職からはや2か月が経とうとしています。そろそろ、ガンバロー。


そういえば、4日は高村さんの講演が大阪であったのですが、その日、私は神戸文化ホールで仁左衛門さん見てきました♪
今、大阪では海老蔵が団十郎さんと親子競演にて上演中なのですが、無職の身で大阪まで遊びに行くのは・・・というか、ニザさんと愛之助さんの競演のほうがよほどドキドキするというか。
いや~、ニザさん、かっこよかったっす。この夏はエレカシ恒例の野音もチケ争奪戦にすら参加せず(無収入だもの)、唯一の贅沢がニザさんなのでした。

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2011.08.31

とてもハッピーな1日

今週の高村薫さん連載「新冷血」は、胸に込み上げるものがありました。
命の重さってなんだろう?生き方ってなんだろう?
3月の震災以降、多くの日本人が考えたであろうことを、ストレートにぶつけられた気がします。

さて。
退職からひと月半経ちましたが、2年以上の夜勤専属は、思いのほか体にダメージがあったようです。体のあちこち不調です(´・ω・`)
とはいえ、無収入ではそろそろ生活できなくなるので、短期派遣でもいいので何かしら働かねばと思いつつ、今はもっぱら部屋の大掃除と模様替えをしています。IKEAに行きたいなあと思う今日この頃。

今日は、とっても嬉しいことがありました。
現在福岡に住んでいる大学時代の友人が、出張で神戸に行くからと知らせてくれ、夕方から会いました。7年ぶりの再会ですが、全然変わってなく、相変わらずかわいかった♪そもそも、入学してすぐに「好みの女の子発見!」とナンパした友人なので(オイ)、卒業して11年も経ってこうしてお付き合いできるのはとてもとても幸せなことです。
思い出話、今の話に、うちの母のことも心配してくれて。九州に訪ねたい城址があると以前メールで話していたので、そのときはうちに泊まりなよと言ってくれ、九州行きがますます楽しみになりました。九州旅行のためにも働いて稼がねば (`・ω・´)
会ったときはまだ夕飯には早すぎる時刻で、適当に入ったカフェで出てきたのが驚きのシロモノでした。
Ca8w0m4h
奥の大きな□、これはスカッシュ。手前のボウルの中の茶色い液体は紅茶。半透明の青いマグはサイズ比較用。紅茶に付属のクリームピッチャーが小さめのマグカップレベル。ストローも「なんだこれww」って長さ。不思議な店でした。
会って話したのはわずかに4時間程度でしたが、とにかく幸せでした。
明日から頑張ろうって気持ちが湧きました。ありがとう。


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2011.08.09

戦国鍋

火曜日、高村薫さん連載「新冷血」の日。
兄ちゃんキターーーーーーーーーーーーーー!
と言っても、合田が「四半世紀の付き合いの男友だち」「大きな異物」と言っただけですけど。
映画「talk to her」は何か関係あるかな?

さて。***以下は戦国マニアトークです、読み飛ばして問題ありません。***
先月退職した職場に、いわゆる「歴女」のスタッフがいて、彼女とは何度か「戦国を語る夜をすごそう」と言っていて、結局退職してから、やっと実現しました。
彼女はまさに歴女of歴女と言いますか、BASARAから目覚めた人です(彼女が歴女だとわかったのも、そもそもはゲームの話をしていて戦国BASARAが話題に出たから)。
好きな武将は松永弾正。それを聞いて私が「ボンバーマンwwクリスマス休戦ww」などと応えたので「こんなマイナー武将をこれほど知っているとは、デキル!」と思ったらしいです(松永弾正はちっともマイナーじゃないと思うが)。私が一番好きな官兵衛さんはBASARAにも登場があるので知っていましたが、次に好きな高橋紹運となるとわからず、後日調べてきて「宗茂のお父さん」と。まあね、息子の宗茂とか、嫁のギン千代とか、その父立花道雪とか、そっちが有名すぎてね、紹運さんはね・・・。なにせ紹運さんを単独で扱った本が殆どなくて、仕方なく宗茂関連の本を読んでたら、いかに宗茂が清廉な人物かという対比でしょうか、いやに腹黒い如水が出てきて「官兵衛さん・・・orz」となったりね。
その次に好きな真田信之はかろうじて存在は知っていた模様(ただし、幸村の兄という位置づけにすぎないが)。
彼女は毛利元就なんかも好きだそうで。
で、ついに実現した飲み会。「知らない武将やエピソードを調べるために」戦国時代の入門書持って来てたw
私は毛利家なら小早川隆景が断然好きなので、その辺の話もしつつ。
主に逆らって己の道を選んだといえば、荒木村重も濃い人だよね、と言うと、さっと入門書で調べ「載ってない(´・ω・`)」って。ちなみにその本、宗茂は載ってて紹運載ってなかった。
今川義元が小柄すぎて馬に乗れなかったと言うので「あれ、太りすぎてただけじゃね?武田騎馬隊の山県昌景なんか130cmと言われてる」→騎馬隊なんてほんとに存在したの?→テレビや映画で見るような大規模なものは無理じゃね?なんて、色々と話は弾みました。
しかし、互いにNGワードがあって、彼女は「ボンバーマン」と呼ぶのは気に入らず、私も「宗茂のお父さん」と言われるのが気に入らず(苦笑)。
今度、松永弾正ゆかりの地と官兵衛ゆかりの地を(どちらもこのへんの人なんで)散策しようね、ということになりました。
「私などまだまだ浅いです!!」って、いや、本当に好きな人は漢文読み下してでも史料を追うし、私も入り口から少し進んだ程度ですよと。

しかしあれですね、女性2人が焼酎飲みながら5時間、戦国トークですよ(笑)。小学生くらいで目覚め、以来孤独に楽しんできた趣味を、初めて分かち合えたのでした。

タイトルの戦国鍋ですが、戦国鍋tvという番組があります。おもしろいです。

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2011.07.27

第3の勢力

火曜日、高村薫さん連載「新冷血」。

イノウエからの美麗なお手紙。トダからの簡潔ながらやはり流麗なハガキ。自分のしてきたことはなんなのか、と犯罪者との向き合い方に悩む合田でした。悩んだら訊けよ、加納に。加納を出せーーーー。

さて。
頭の半分を加納、もう半分を御剣さんと、2人の架空検事に占められているアホな私でしたが、最近、そこへ第3の勢力が。
彼の名は、ルチアーノ。
ついに外国人までもターゲットにw
古本屋さんで、適当に棚を眺めていて、発見したコミック。
一度目に見たときはパラパラっとめくって「好みじゃない」と感じたのですが、二度目でどぼんとはまりました。
オノ・ナツメさん。
まず「リストランテ・パラディーゾ」を試しに1冊。その帯に羽海野チカさんが「クラウディオが好き」と書かれており、コミックの内容もクラウディオが主役、つか、タイトルも。
でもなぜか私のストライクはルチアーノ。加納といいみっちゃんといい、脇役好きだな、私。
ちなみに、クラウディオもルチアーノも、おじいちゃんです。老眼鏡かけたおじいちゃん。レストランの給仕さんです。
ルチアーノに惚れて、次にリストランテ外伝の「GENTE」を。これでもう完全にルチアーノにはまりました。出てくる人物すべて、本当に漏れなく素敵な人たちなんですが、ルチアーノだけは別格。
つか、老眼鏡紳士ばかりのレストランて、オヤジスキーな私、本当にあるならイタリアへ行ってしまいそうw
とにかく登場人物すべてが魅力的で、セリフは多くないけど物語に深みもあり、これはハズレがなさそうと、色々買いました(と言っても殆どが100円コーナーというケチっぷりですが)。そして、実際今のところハズレなし。
読み終えてほのぼの~と気持ちがいい(not simpleと逃げる男はちと系統が違う)。

絵は決して好みでない。
絵やコマはたいへんシンプル。
ストーリーや、その奥行きが好き。
気づけばはまってた。
はまってみたら、絵も好きになってた。
このへんの流れは、よしながふみさんにはまったときの入り口とよく似ています。
さらに。
この人もBL描いてるんですね。まるきりよしながさんと同じ流れorz
どこかで、腐の匂いを察知してるんでしょうか(今市子さんもほぼ似た流れ。ただし今さんは最初から絵が好み)。
オノ・ナツメ&basso、全制覇目指します。

最近、よしながさんの「大奥」、最新刊が出ました。吉宗、男前すぎるぜ。
今一押しのマンガ「へうげもの」も最新刊が出ました。こちらはぼちぼちラストスパートですが、相変わらず恐ろしい勢いがあります。
さらに「3月のライオン」も。深刻なイジメに合ってさえ前向きな中学生は「美しく書きすぎだろ、おい」と冷静に突っ込まずにはいられませんが、「モンスター祖父を発動」とか言っているおねえちゃんはかわいいw

さらにさらに。最近は、夏目漱石と門下生を描いた「先生と僕」が面白い。
小説では、乙一にはまり中。

8月になれば日雇いなり短期の派遣なりしながら就職活動進めるので、もうしばらくは読書三昧~。

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2011.01.10

いまさら新年のご挨拶

新年となりました。

まず高村薫さん連載「新冷血」、年末合併号の分と最新号と2回分。
神戸でお縄となったトダを「印象もなく退屈」とは合田さん、犯罪者になにを求めてるんですか。神戸での取調べ時は「死なないからほっとけ」と突き放したトダの歯の具合、ついに病院送り決定。
被害者、アユミちゃんの日記に続き、加害者トダの少年時代へと思いはうつろう。

最新号。ついにイノウエもお縄。なんでこんな近くに、と合田がびっくりするほど東京から近かったイノウエ。容疑者に名が挙がってから浮かんでいたイノウエの2面性とはまた違う無感情に向き合ってしばしボーゼン。
これでトダイノウエコンビが両者とも逮捕されたわけですが、いよいよここからが高村さんの真髄というか、物語は佳境へと進む、ハズ。

さて、年末年始の小ネタを。
・生まれて初めてwinsに行って馬券買いました@有馬記念。シャレで行ってみただけなんで大穴狙い。もちろんただの紙くずに~。winsではつい、ヨウちゃんを探してしまいました。
・同じく、ジャンボ宝くじも紙くずに~。いいのよ、私は夢を買っているだけだから。
・上司のミスをなすりつけられ、それをまた他の店舗にまで同報メールで通知され、ほとほと仕事をやる気がなくなり、履歴書買って求人情報漁る年末年始。これまでもソリの合わない上司でしたが、ついに憎しみを感じた瞬間でした。
・3代目vaio君の調子がマジで悪い。今もひやひやしながらこれ書いてます。ソフト的なものならリカバリしてみますが、どうやら物理的にかなりNGな模様。
・PCの調子が悪く、ネカフェ行く暇もなく、つまりゲームしてないので読書は進む。年末は松本清張「ゼロの焦点」、年始は三浦綾子「塩狩峠」。命の重さについて考えされられる2作でした。今は池波正太郎の真田太平記に突入。
・お正月特番、官兵衛&半兵衛さんのドラマ録画失敗ーーーー!!

いろいろくら~い年明けでございますが、仕事決めて夜勤生活&憎し上司とおさらばして明るい年にしたいと思います。
あ、今年は禁煙したいな。うん、がんばろー。

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2010.12.15

新冷血とケンカ

高村薫さん連載「新冷血」。

日付変わって3/3。1行目の「神戸」だけで2つの期待。高村薫さんの手で描かれる神戸。そして神戸のすぐ近くの大阪に住まうあのお人の登場。
トダがまさかの神戸で身柄確保。車窃盗の別件逮捕を狙う合田の思惑を裏切り、自らアユミちゃん一家の件に言及するトダ。ここで、神戸まで自ら出向かず、ただ電話やメールで報告を受け指示を出す合田がやはり中間管理職なんだなあとしみじみ。でも、相当歯が痛いらしいから治療をという依頼には「死なないから」と言っちゃうのは合田らしいw
トダは海に惹かれて神戸へ流れ着いたんでしょうか。私自身、目の前が海という暮らしなので、潮の香りは日常なわけで、心境はわかる気がします。
トダの現住所、長田区の漁村について「判事に」尋ねた合田。
というわけで・・・キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
「ひょっとして、君のほうは朗報か?」
ああ、兄さん、兄さん、相変わらず飄々とした兄さん。でも実は隠微な兄さん。
・・・いつになったら名前が出てくるんだろう。

さて。
最近、ケンカが多いです。上司と、バイトと、そしてお客さんと。
先日、過去にうちの職場で軽犯罪まがいのことをして利用禁止になったはずの人がのこのこと現れたのでお断りしたところキレられました。でもなんとしてもお断りしなくちゃならんので、頑なにNOを言い続けた私。そのタイミングでスタッフにちょこっと指示を出しつつ、くすっと笑ってしまった私に「俺の顔を見て笑った」とさらにキレられました。「俺の顔に何かついてるか」と言われ、「目と鼻と口が」と答えたら、さらにキレましたww スタッフが「じょんさん、ヤメテ('A`)」って顔。
最近、ストレスが激しすぎてイライラしているのか、ケンカっぱやい気がします。普通ならぐっと飲み込むことも我慢できない節があり、自分で自分が心配(´・ω・`)
来年は転職しようかなあ。

あ、今年はついにルミナリエに行けませんでした。なんだかんだで毎年見てたんですが残念。

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