カテゴリー「文化・芸術」の記事

2005.05.22

フェルメールさん♪

私の家から徒歩圏内に兵庫県立美術館がある。
そこで、今日の日曜日までドイツの「ドレスデン美術館展」をやっていた。
1700年代の宝飾品や狩猟道具、数学や物理といった科学の発展を
知らしめる道具類、地球儀(なんと日本本土はもちろん、北海道や樺太、
北方領土までがしるされている!)、細やかな絵がちりばめられた天球儀。
そして日本や中国の影響を受けたマイセン、、、
とにかく豪華な展示だったんですが、私の目的はただひとつ。
フェルメールの「窓際で手紙を読む若い女」。
フェルメール、好きなんです。
私には美術の鑑識眼なんてないから、例えば3枚の絵を並べて「どれがフェルメール?」
と訊かれても当てる自信はありません。豪華な宝飾品のダイヤを見ても、
ガラスとの違いなんてまるでわかりません。
でも、フェルメールの前では震えました。
レンブラントも何点かあり、やわらかいタッチに惚れ惚れしましたが、
やっぱり私はフェルメールだな、と思いました。どこがどう、と聞かれると困るけど。
ただ、美術館ってところは、1人で行くか、複数で行っても黙って見るものだな、と強く感じました。
地球儀の手前の天球儀のところで彼女に知ったかぶって「この頃は天動説がどうの」と語る男!
「この空のバランスが絶妙ね」とわかった風に批評する女!
「わー、この絵、上手ーー☆」って、ここは病院の廊下とかに中学生の作品が並んでるんじゃないぞ!
「私はこっちよりこの方が好きだな」ってあんたの趣味なんか聞いてない!
とまあ、雑音が多くて参りました。美術館は静かに芸術を鑑賞しましょうよ。

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